たた

ベスト・キッドのたたのレビュー・感想・評価

ベスト・キッド(1984年製作の映画)
4.5
「ダニエルサン、なぜ闘いの稽古をする?」

「闘わないためさ」

「見込みあるね」

ミヤギさんのキャラに尽きる!
飄々としているようでいて、
お茶目で抜けてて、
たどたどしい英語でダニエルサンダニエルサンと、
無邪気に交流を楽しむ姿がとにかくかわいくて、
バカ笑いすることもあれば、悲しい過去を思い出しては酔いつぶれる夜もある。
腹も出てるし禿げてるし、要はただのおっさんだ
でも実は達人で、空手を語る時のあの強い眼差し…。
こういうギャップが、キャラ性を狙っ て作られた感じでは全然なくて、本当に自然に描かれてて、演じられてて。
モリタ氏演じるミヤギさんは映画史に残さなければならない唯一無二の素晴らしい人物だと思う。

・・・・

【その昔、禁武政策を敷かれ武器の所持や武術を禁じられた琉球の庶民は、空手の型を舞踊の振付に溶け込ませて隠し、ひそかに伝承していたという】
…というのは俗説ですが、空手と琉球舞踊に共通点があるのはほんとみたいです。
訳もわからずワックスon、ワックスoff…下働きにうんざりのダニエルがその本当の意味に気付かされる瞬間!
そこからの展開、燃えますよねー

空手の指導も含めて、ダニエルさんに与えてばかりのミヤギさん。
見返りを求めてのことではないだろうけど、ダニエルと関わる中でミヤギさんが得たものは何だろう?
全編&ラストカットで見せてくれるミヤギさんの最高の笑顔に、その答えがあるような気がします
たた

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