あの「ウォール街」の続編として作られた作品。
インサイダー取引で懲役刑を受けたゲッコー。彼の家族は、そのせいで散り散りになり、破滅した。というところからスタート。
今作も前作と同じく、マイケル・ダグラスが渦の中心として描かれる。
作品の中で何度かゲッコーが「インサイダーなんかしなくても稼げるよ」という皮肉なセリフを言われて、その度に何も言い返せないのがウケる。
僕は基本は性悪説なので、この映画シリーズはとてもおもしろく見れた。
でもやっぱり前作のほうが面白かった。
前作のあの、ゲッコーの「強欲は罪か?」という演説は素晴らしくて、今作の講義のシーンも似たものがあったけれど、やはり前作の衝撃は超えられる。
今作では、お金でみんなの利益を買うか、独り占めするかの二択が描かれる。
結局のところ、人を生かすも殺すもお金。
ところで、ゲッコーも言っていたけれど「だれも意味をよくわかっていない商品を客に掴ませるのって、どうなの?」っていうのは私もよくわかる。
とくにCDS。これは金融市場を賭博場に変えてしまった、ほんとうに酷い金融商品。
こういう人たちはコミッションで儲けるわけだけれど、やっぱりなんだか釈然としない業界。
お金を転がすだけの人たちが、なぜこうも儲けることが許されてしまうのかっていうのは、世の中の社会人たちはどう思っているんだろうか?
最後に、完全に蛇足だけれどキャリー・マリガンの髪型が全く好みじゃなかった。なんであんな、マッチ棒みたいな髪型にしてしまったんだろうか……。