Morohashi

ウォール・ストリートのMorohashiのレビュー・感想・評価

ウォール・ストリート(2010年製作の映画)
5.0
あの「ウォール街」の続編として作られた作品。
インサイダー取引で懲役刑を受けたゲッコー。彼の家族は、そのせいで散り散りになり、破滅した。というところからスタート。

今作も前作と同じく、マイケル・ダグラスが渦の中心として描かれる。

作品の中で何度かゲッコーが「インサイダーなんかしなくても稼げるよ」という皮肉なセリフを言われて、その度に何も言い返せないのがウケる。

僕は基本は性悪説なので、この映画シリーズはとてもおもしろく見れた。
でもやっぱり前作のほうが面白かった。
前作のあの、ゲッコーの「強欲は罪か?」という演説は素晴らしくて、今作の講義のシーンも似たものがあったけれど、やはり前作の衝撃は超えられる。

今作では、お金でみんなの利益を買うか、独り占めするかの二択が描かれる。

結局のところ、人を生かすも殺すもお金。

ところで、ゲッコーも言っていたけれど「だれも意味をよくわかっていない商品を客に掴ませるのって、どうなの?」っていうのは私もよくわかる。
とくにCDS。これは金融市場を賭博場に変えてしまった、ほんとうに酷い金融商品。

こういう人たちはコミッションで儲けるわけだけれど、やっぱりなんだか釈然としない業界。
お金を転がすだけの人たちが、なぜこうも儲けることが許されてしまうのかっていうのは、世の中の社会人たちはどう思っているんだろうか?


最後に、完全に蛇足だけれどキャリー・マリガンの髪型が全く好みじゃなかった。なんであんな、マッチ棒みたいな髪型にしてしまったんだろうか……。
Morohashi

Morohashi