Jeffrey

スパイクス・ギャングのJeffreyのレビュー・感想・評価

スパイクス・ギャング(1974年製作の映画)
3.0
「スパイクス・ギャング」

冒頭、ここは退屈な田舎町。賞金首の男、若者3人に助けられる。彼は銀行強盗、ならず者に憧れるウィル、レス、トッド。指名手配、札付きの悪。今、田舎町で繰り広げられる死闘を描く…本作はリチャード・フライシャー監督による1974年のアメリカ映画で、この度月曜ロードショーの日本語吹き替え初収録でBD化され初鑑賞したが面白い。アメリカン・ニューシネマとウェスタンを融合した老ギャングと若きアウトローたちの哀しき運命を描いた傑作である。

さて、物語は退屈な田舎町に育ち、ならず者に憧れていたウィル、レス、トッドの3人の若者たちは、怪我をして倒れていた男を助ける。その男の名はハリー・スパイクス。銀行強盗の罪で手配されている札付きのならず者だ。やがてある出来事をきっかけに家を出ることにしたウィルたちは、理想とは異なる辛い旅の途上で窮地をスパイクスに救われる。3人は彼のギャングとしての手ほどきを受けて行くが…と簡単に説明するとこんな感じで、「マジェスティック」や「センチュリアン」のような娯楽活劇からスリラーの「絞殺魔」代表作の1つでもある「ミクロの決死圏」といったSFに加え、「バラバ」「トラ・トラ・トラ」などの歴史スペクタまで、ジャンルを問わずに活動した巨匠リチャード・フライシャーといぶし銀のリー・マーヴィンがタッグを組んだアメリカン・ニューシネマの影響を色濃く感じさせる異色の西部劇として有名な1本である。
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