いの

マジェスティックのいののレビュー・感想・評価

マジェスティック(1974年製作の映画)
4.3
スイカのためにマフィアと対決する男。スイカ(あぢぃ)の収穫のことしか眼中にないブロンソン。移民を使って、この時期に収穫&出荷しないとっ!!!ところが、そこにとんだ横槍が入ってくる。(槍といったらガイウス・・・いや、やめておきましょう💦)


①セコいチンピラ程度の小物君から、②聞き分けの悪いw警察官、③そして、その名を耳にしたら誰もがちびっちゃうような大物君(犯罪王)まで、こぞってブロンソンの邪魔をする。ええいっ、だったら俺ちゃんやったるでー!とばかり、ブロンソンは収穫&出荷という目的遂行のために、奔走する。とんでもない方法も使って、警察と取引しようとしたりするんだけど、とにかく、とんでもなさすぎがハンパない。冷静なんだけどアツい!冷静なんだけど完全にいっちゃってますね。観ているだけでうれしくなっちゃう。全くブレないブロンソンがつおい!(当たり前かw)


*アル・レッティエリさんはキレイ&つよい!


*ここぞというときにかかる曲が、『~イン・ザ・ウエスト』モリコーネ大先生の♪黄金のエクスタシー♪の導入部分と似ている。



 🍉🍉🍉


『黒沢清、21世紀の映画を語る』を読んだことを先日書いたら、『映画術 その演出はなぜ心をつかむのか』(塩田明彦)を教えていただいたので、読んでみました。こちらの本もとても面白くて、もう観たい映画がたっっくさん!わぉ♪ その本の中で紹介されたうちの1本がこの映画です。ホントは、塩田明彦がカサヴェテスを語る前説としてのブロンソンなんですけど、マカロニちょっと知ったからには、やっぱりブロンソンを観てみたい!ってなわけで鑑賞した次第。直感だけでレビュー書くことがほとんどですけど、今作のレビューは、この本を読んだうえで書いています。


自分用のメモも兼ねて、以下、一部抜粋します。


-スイカのためにマフィアと対決する男って何なんだ?と思うわけです。こいつの内面、どうなっているのか?-

-ひと言で言うと、彼はそういう「キャラクター」なんです。ブロンソンは、そういう人なのである。-

-これがアメリカ映画におけるキャラクターというものです。「なんでそうなの?」と言われても、「いや、そういう奴だから」としか言いようがない。それが「キャラクター」です。-


そしてここからカサヴェテスの話に入っていきますw
いの

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