とにかくメチャクチャなんだけど、めっぽう面白い。
特別な理由は、脚本がエルモア・レナードということではなく、監督がリチャード・フライシャーということでもない。
こういう映画の主役はイーストウッドではなく、ジョージ・クルーニーでもない。リーアム・ニーソンでもダメだし、デンゼル・ワシントンでもダメだ。アル・パチーノもめんどくさいし、デニーロはもっとめんどくさい。どうしても現在の「名優」たちは“深い”動機づけとか行動原理を考えてしまう。そういう余地を与える。
だから、やっぱりブロンソンだ。
彼の行動に「なぜ？」なんていう考えなんか浮かばない。
そういうことを考えると、「えーっと、よくわからないけど、こいつに任せよう」と思うアメリカの映画俳優はもういなくなってしまっていた。
DVD(5/16/2015）
