このレビューはネタバレを含みます
映画としておもしろい!とは思わないけど、川島雄三の人間の愚かさを愛するスタンスというのか、そういう人間に対する暖かい眼差しが好き
多分私はとにかく必死に生きる姿を映画で見るのが好きで、だからラストでまた振り出しに戻っちゃった二人が全力で(発車しそうなバスに乗ろうとして)走っていく短いシーンに感動する。走ってる画ってやっぱりじーんと来ちゃうな
この映画とは全く関係ないけれど、川島雄三はとんかつが大好きで何本かとんかつをテーマにした映画を撮って、晩年も「とんかつ一代」を撮って亡くなったっていうところもなんだかいい
「人間死ぬまで生きなきゃなんないんですからね!」
「好きな男のこと考えてるの?どんな人なの?」
「そんな野暮なこと聞くもんじゃないわ」