2回目
観るたびにウワァ…❗️となってしまう、身につまされる男女の愛憎劇の大傑作。
「白黒の邦画を観たい」という友人がいたら真っ先にこれを勧める、テンポもいいし画も綺麗だしとにかく80分飽きずに観られる。
以下、再見して気づいたこと
・冒頭で蔦枝と義治が買って吸ってるしんせい⇔ラジオ屋の吸ってる缶ピースとか、銘柄にもちゃんとキャラ付けがされてた
・ラジオ屋演じてる俳優(河津清三郎)、溝口『祇園囃子』のロリコン専務の人だ。バタ臭い顔立ちがやらしい親父役にぴったりで大好き
・全体的に話が重いぶん小澤昭一のひょうきんっぷりがいいスパイスになっている
・オタク街になる遥か前のアキバを見られて楽しい
・工事の人に渡されたおにぎりで義治が回復するシーンがメチャクチャ千と千尋のアレっぽい。ちょっと泣けてしまう。
・おかみさん、帰ってきた夫を目にした瞬間にそれまでの「ちょっと疲れた肝っ玉お母さん」の顔から「女」の表情になるのがすごい。ベテラン轟夕起子の演技力に震える。必見
・芦川いづみを発掘したというだけでも川島雄三は偉大すぎる