川島雄三のスマートさが光る。行き場のない男女の物語。説得力のあるヒモ..くされ縁..甲斐性なし…許せるだめんずって先ず見ない!緒形拳、中村鴈治郎くらいなもんです。別枠で市川雷蔵(可愛すぎる)原田芳雄…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
夫婦が赤線地帯で生活を立て直そうとする様を才気走った画面と脚本で観せる。川面の揺らぎを窓辺に反射させつつ仰臥の夫婦を撮るショットは、一瞬で妖しげな予感と湿度を感じさせる。登場人物の多さを苦にさせない…
>>続きを読む会話のスピードとリズムが良かった。
また突然の悲劇が主人公に起こるのではないという点について。
主人公に近いが、それでいて弱い関係性で結びついているのみの周囲で発生するというのは意外と新鮮で良かった…
煙草を買う手 お札を数える手 お酒を運ぶ手 猫を救い出す手 鞄を持つ手。暖簾越しにみつめる姿 寡黙な子が小銭をみつけて溢れる笑顔 鼻歌混じりの出前。二言目には死ぬという男 人間死ぬまで生きなきゃいけ…
>>続きを読む洲崎パラダイスのゲートを潜るべきか留まるべきか。堅気と遊郭の境目。生と死の境目。その境界線でウロウロして悩んで迷いながらもがく人間臭い人生模様。
駆け落ちしたのは良いものの金も行くとこもなくフラフ…
最高。81分でこの面白さ。
物語が動き始めると、カメラが今までとは違う位置に置かれ、劇伴が流れ始め、影や雨が空気を作る。
『不安と魂』は物象化の映画で、主人公たちの関係性の全てに資本主義的生産過程が…
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