ミヤモト

私を抱いてそしてキスしてのミヤモトのレビュー・感想・評価

私を抱いてそしてキスして(1992年製作の映画)
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『私を抱いてそしてキスして』というメロドラマ感漂うタイトルを飄々と裏切るタイトルバックの異物感。AIDSに感染した南野陽子を通して、誰もが被害者と同時に加害者にもなり得る感染症の恐ろしさと、それに向き合って生きていく男と女をメロドラマ的に描いていく。公開当時あまり知られていなかった不治の病を啓蒙的に周知させる古臭さと説教臭さはあるが、描写が丁寧で見入ってしまう。
この感動はクローネンバーグの『ザ・フライ』を見たときに似てる。いいぞ!
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