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この天の虹(1958年製作の映画)
3.8
この天の虹

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
この天の虹
監督 木下惠介
脚本 木下惠介
製作 小堀正治
出演者 笠智衆
田中絹代
高橋貞二
久我美子
大木実
音楽 木下忠司
撮影 楠田浩之
編集 杉原よし
製作会社 松竹
公開 日本の旗 1958年10月28日
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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『この天の虹』(このてんのにじ)は、1958年10月28日に日本で公開された映画。

ストーリー
北九州にある東洋最大の八幡製鐵所を背景に、そこで働く人生を誠実に描いた作品。

スタッフ
監督・脚本:木下惠介
製作:小堀正治
撮影:楠田浩之
音楽:木下忠司
キャスト
影山直司:笠智衆
フミ:田中絹代
稔:小坂一也
須田菊夫:川津祐介
高田源一:林家珍平
帯田良平:織田政雄
たつ江:岡村文子
相良修:高橋貞二
千恵:久我美子
京一郎:大木実
修の母:浦辺粂子
町村四郎:田村高廣
前川誠二:須賀不二男
久子:小林トシ子
平野八重子:伊藤弘子
園部部長:細川俊夫
園部博子:高千穂ひづる

以上Wikipediaから引用

解説
東洋一の製鉄工場・八幡製鉄所を背景に、そこに働く人々のささやかな、しかし貴い誠実な人生を描こうというもの。「楢山節考(1958)」の木下恵介が、例によって脚本と監督を担当し、撮影も「楢山節考(1958)」のコンビ・楠田浩之が担当した。出演は、「彼岸花」の笠智衆・田中絹代・久我美子・高橋貞二・須賀不二夫、「彼奴は誰だッ」の大木実、「大東京誕生 大江戸の鐘」の高千穂ひづる、「自殺を売った男」の田村高廣、「有楽町0番地」の織田政雄・浦辺粂子に、新人川津祐介や久しぶりの出演の小林トシ子など、ベテラン、新進をそろえる。芸術祭参加作品。

1958年製作/106分/日本
原題:The Eternal Rainbow

ストーリー
北九州の一角、東洋最大の八幡製鉄所では、今日も鉄と人間が火花を散らして戦っている。縦横に走る構内鉄道、その運輸部ポイント返しの若い作業員須田菊夫は、熔鉱炉の組長影山の社員アパートに下宿している。ある日、影山の一人息子稔が帰って来た。稔はかって優秀な学生であったが八幡製鉄所の体格規定に外れて、入社出来ず、それ以来ヤケになり会社をやめて家に帰って来たのだ。菊夫が兄の如く慕う熔炉工場の捧心相良は、親和会でフト知り合った女性に心を惹れていた。厚板工場の伍長帯田の娘で、秘書課の事務員千恵である。相良は田舎から母を呼び、影山を仲介にして帯田家に交渉してもらった。帯田家では妻のたつ江が、作業員は夫と息子で沢山だと反対した。息子の京一郎はストリップ工場の作業員で、病院の看護婦平野八重子という恋人がいた。京一郎は相良に好意をもっていた。しかし千恵にも建築技師の町村という恋人がいた。彼は八重子の叔父で渉外課勤務の前川の家に下宿していた。前川の妻久子もいつしか町村に想いを寄せていた。菊夫は製鉄所の音楽会に来た町村と千恵の睦じい様子をみて不安だった。その頃、影山の家に千恵の母が相良との縁談を断りに来た。相良は失望し、それを聞いた菊夫は自分のことのように憤然として、たつ江に談判しに出かけた。たつ江は娘を作業員にはやれぬと一蹴した。翌日、千恵は町村のブラジル派遣と久子との仲が怪しいという噂を聞いた。同じ頃、町村は上司の園部部長から姪の博子との見合を頼まれた。怪我をした京一郎を見舞った帰り、千恵は酔った菊夫と会った。菊夫は相良が作業員だから断ったのかと彼女に詰問した。二人は相良を加えて話をすることにした。その夜、稔は両親の温い眼に見守られながら、再び家を出た。相良は菊夫に千恵と会うようにすすめたが断った。仕方なく菊夫は一人で千恵に会った。千恵は決して相良を作業員だから断ったのではなく、すでに町村という人がいたからだ、と真意を話した。菊夫は千恵の本心を聞き、なにか心が軽くなり、二人で製鉄所をみおろせる高炉台公園に行った。ある日、菊夫は列車から飛び降りそこなって怪我をした。彼の熱意は相良を千恵に会わせた。千恵は相良の人柄を今さらながら見直した。しかし町村からの求婚でブラジルに行く決心をした。高炉台公園で立昇る虹のような製鉄所の煙をみながら相良と千恵はお互の幸福を祈るのであった。

 以上、映画COMから引用

 特報

 https://youtu.be/eJaCsR293Bk

 木下恵介生誕100年

 https://www.cinemaclassics.jp/kinoshita/kinoshita_100th/content/filmdetail/31.html