SNOW

欲望のあいまいな対象のSNOWのレビュー・感想・評価

欲望のあいまいな対象(1977年製作の映画)
3.0
再見。

「ブルジョワジー〜」流れで見たら「やりたくてもやれないオヤジ」映画でしかなかった…。このブニュエルの強迫観念的なイメージ?の源泉はやっぱり宗教観から来るものなのかなと。

二人一役は斬新というよりはらしいなという。恣意的な感じにならないのはブニュエルの為せる業か。最後まで根底にあったのはシュールレアリズムというか因果関係というもの自体を拒絶するプロットというか。「知らんがな」で回っている世界観は、時代性も相まってレヴィナス的哲学感に接近している感じがして興味深い。
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