ぐで子

ゆれるのぐで子のネタバレレビュー・内容・結末

ゆれる(2006年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

頑固でめんどくさそうな父と、身勝手な弟に挟まれる、穏やかな兄
冒頭の父と猛の喧嘩を止め、こぼれたお酒を拭いているシーンの演出で、もう稔は限界なのかなと思っていたけど、家事と父親の世話と仕事を文句言わずにこなし、心の支えだった好きな人を簡単に奪われていたら(日々の積み重ねもあるのに、弟の登場で一瞬で終わる関係・・)それは何もかも嫌になるよな・・と思った
オダジョーの格好良さもえぐいけど、何より香川さんの怪演が素晴らしかった
終始、何が本当か分からず、心がゆれまくった作品
稔が智恵子を落としたのかと思っていたけど、ラストで真実が覆ったときは放心状態になった
猛、何を見て、何を証言してるんだ…最後までダメなやつだった…
何年も後で真実に辿り着くのは切ない
人の咄嗟の記憶ほど、信用できないものはないんだろうな

最後の笑顔は、あとはよろしくな、迎えに来てくれてありがとう、証言してくれたから償うことができたよ、なのか
もっと黒いことを考えた笑顔なのか、、余韻が最高だった
ぐで子

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