三谷幸喜監督が舞台劇をもとに、生放送中のラジオドラマの裏話を描いたコメディー作品。
三谷監督の映画デビュー作でもある。
舞台はラジオ局の録音スタジオ。
初めて脚本が採用された主婦のラジオドラマが生放送されることに。
しかし本番直前に主演女優である千本のっこの我儘で、突然台本が変更になる。
ストーリーの辻褄合わせのために、本番放送中に次々と内容が変更される。
そして熱海を舞台にしたメロドラマのはずが、アメリカのシアトルを舞台にした宇宙ドラマへと変貌していく.......
個性的でクセのある役柄を演じた俳優たちが見どころです。
手作りの即席効果音も面白い。
立場の強い人に周囲が振り回されながらも、最後は上手く纏める様は、日本のサラリーマン社会の縮図を見ているようで興味深い。
テンポよく展開するドタバタ劇には捧腹絶倒。
とても楽しい作品です。
第21回 日本アカデミー賞にて脚本賞と助演男優賞を受賞（1998年）
