とり

ヘアスプレーのとりのレビュー・感想・評価

ヘアスプレー(2007年製作の映画)
4.0
ミュージカル映画×クリストファー・ウォーケン。
ついにキター!!!
この組み合わせ、問答無用で劇場にダッシュです。
ウォーケン、ここ最近の出演作の中では際立っていい映画、そしていい役柄だったので私としては猛烈に満足。
ダンスシーンもたっぷりあったし、何よりもトラボルタと踊る洗濯場ダンスに感動までしちゃいました!
ウォーケンの若い頃を知らない人にとっては「ちょっとあやしいじじいがよぼよぼ踊ってる」くらいにしか見えないと思いますが、私は涙で目がくもって困ってしまうほど感激!
ロニーロニー!(ダンサーだった頃の名前)と心の中で叫んでました。
ウォーケン以外にも豪華キャストてんこ盛りで見所満載でした。
ジョン・トラボルタ、最初わからんかったよ…。
顔の特殊メイクはさすがに違和感あったけど、体はどう見ても本物の百貫デブ。よくできてるわー。
デブ踊りもなかなかのもんでしたが、やっぱりせっかくのトラボルタらしく、もっとスマートなダンスも見たかった。
主演の小デブギャルはオーディションで選ばれた新人らしいですが、さすがに太っててもルックスというか表情が愛らしい。
だがしかし。
所詮チビ・デブはダンスでは見劣りするという事実は否めませんでした。
どれだけ良い動きをしていても、なぜ彼女があそこまでもてはやされるのか微妙に納得しきれません。
まぁあくまでも私個人の好みの問題も大きいと思うんですが(スレンダー派)、どう見ても珍しいものに対する一時的な評価にしか感じられません。いわゆるフリークスに対する好奇の目って感じ。もしくは珍獣。
多分、その辺をカバーする要素として人種差別に対する行動力なんかで彼女の人柄を描いて掘り下げてるようなんですが、ちょっと強調しすぎかな。
所詮マイノリティの集まりがなんかしてる程度の域を出てなくて、ヒロインが恋する白人アメリカ的ハンサム青年でさえ異端の存在に見えてくるしまつ。
デブ一点にテーマを絞ったほうがもっと軽く気持ちよく観られたかもしれません。
作品の時代性やダンスの要素を考えると難しかったのかもしれないけど。
上で書いたように私はスレンダー美女絶対派なので、ミシェル・ファイファーの存在が一番輝いて見えました。
主演のギャルなんてお呼びじゃないです。絶対に超えられない壁です。若さだけじゃないんです。
彼女の美貌、これでもかというほど楽しめました。
最近ちょっと浮上してきたのかな?これからもあの凄まじい美貌をスクリーンで見続けたいですね。
全体から発するパワーがすごい映画です。
心も体も充実してる時に観たらすごく楽しめると思います。
ほら、ハイテンションな人がそばにいるとなんか疲れることってあるじゃないですか。
私は疲れてる時に観たのでやや鬱陶しく感じることもあったけど、とにかくウォーケンの踊りだけで元は取れました。
TOHOシネマズ流山おおたかの森
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