このレビューはネタバレを含みます
黒人迫害、及びマイノリティへの差別問題を大きな土台とし、本作のメインテーマである挑戦を骨組みに用いた一見シンプルな映画。
だが「何もせず手を束ねてるのは許せぬ罪」とまで表現する強烈なメッセージ性にはある種啓発的な意図さえ感じられ、無知も同罪だぞと指摘されてるようで狼狽えてしまった。
物語の構成として深掘る点はほぼ皆無であったが、深ぼる必要なんか全くない配役だった。
ザック・エフロンのエネルギッシュな演技は毎度心打たれるし、何よりジョン•トラボルタが大柄な母役として画面に映った時はマジで目を疑った。大声出して笑った。
ストーリー性の薄さについて言及されがちだが、ミュージカルはこれぐらい大味で情熱的なアプローチに身を任せ、パッションの波に飲まれた方がストレートに響くのかもしれない。
「雨に唄えば」を彷彿とさせる良い映画だった。