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名探偵コナン 戦慄の楽譜(フルスコア)のmatchypotterのレビュー・感想・評価

3.6
今、劇場版の見放題が解禁されてるうちに、、、!と、欲をかいて。

『名探偵コナン』の劇場版、12作目、ぐらいかな。
ちょこちょこ歴代の劇場版で観れてなくて抜けてしまっているのがあるのでここぞとばかりに埋めにいく。

“戦慄の楽譜(フルスコア)”、今回は音楽に因んだ事件。
音楽ホールのこけら落としのイベントのために有名な音楽家たちが集い、リハーサルを重ねている中、並行して不審な事件が頻発する。

忘れてた。
工藤新一、コナン、“音痴”の設定だったっけ。文武両道、頭脳明晰な彼にも弱点があるんだな。

この女王様気質のソプラノ歌手とコナンの関係性。
上から目線の嫌味なこの女性になんやかんやと取り入って家にまで上がり込んだり、彼女のことを守ったり。
いつの間にか、この歌手からちょっと信頼されてるというか、普通にやり取りできてるコナンがすごい。

そして、2人揃って捕まってボートで置き去りにされてしまうが、その脱出方法、電話のプッシュ音を、、、っておい、“絶対音感”だとしてもスゴすぎるな、このギミックは“らしい”。

音楽ホールのイベントの出演を巡り、かつての音楽アカデミーの生徒たちの中に蠢く過去の遺恨やサスペンス。

ホールのパイプオルガンも定番の音色で作品を盛り上げる。
推理サスペンスとパイプオルガンって相性良過ぎ。
徐々に色んなことが判明しながらも音楽ホールの特性を活かした爆破アクション。

コナンの推理や数々のガジェットやギミックもさることながら、こうした音楽やホール、楽器に至るまで“音”にまつわる特性をしっかり活用してくる事件の筋書き。

“音の違い”や“絶対音感”、楽器の特性、そして、音楽アカデミーの過去。
何から何までしっかり音楽を活かし、“音の違い”をしっかりトリガーに使ったり。

逼迫している事件の裏側でそれを追いながらも焦りを隠せないソプラノ歌手とコナン。
一方で、そんなことを知らないホールのこけら落としのイベント。

この“静”と“動”のコントラストというか、音楽の良いところがしっかりと詰め込まれたミステリーとサスペンス、そして、人の心。

『名探偵コナン』、やっぱり大人が観ても面白い。
今回も犯人が誰かというよりも、その背景や人間模様、そして、この“音楽”を活かした事件性が面白い。

このソプラノ歌手の女王様キャラの中に見え隠れする優しさとか、、、灰原哀ちゃんみたいで嫌いではない。

哀ちゃん、もう少し観たかったけどなぁ〜。
と思ってたその時、、、やっぱりコナンの窮地を救うのは、ホント、哀ちゃん、素敵。
もう、2人しかわからない暗号の受け渡し感、、、堪らない。

ただ、、、ただ。
ホールを多くの犠牲と共に木っ端微塵にしようとした犯人を間一髪で何とか凌いだ後、「最後まで聞かせてくれないか」、そんな要求を飲んであげてしまう優しさ、、、。

今回は音楽らしいというか、叙情的というか、感傷的というか、、、優しすぎ。

蘭の「バーカ」も、優しすぎ。

※24年3月、映画オススメブログ、始めました。
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作品単発のレビューはここでやっているので、こちらは企画記事メインに挑戦したいと思います。
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(まだ始めたばかりでお粗末が過ぎるブログですが)
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