けな

デッドマン・ウォーキングのけなのレビュー・感想・評価

デッドマン・ウォーキング(1995年製作の映画)
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2024/01

ティム・ロビンス監督、死刑制度の是非を問うストーリー。
ショーン・ペンが死刑囚。クズなのにかっこいい。

最後まで犯人に同情できなかった。
あの贖罪のシーンも、結局自分が楽になりたいだけじゃないか、と思ってしまって。
第三者ながら、彼への報復は当然だという気持ちが芽生えてきた。

それでも、死刑執行のシーンになったとき、急に我に帰った。そうか、彼は今から本当に殺されるんだなって。
そんな恐ろしいことを、仕事として実行しなければならない人がいる。
そもそも被害者遺族は、こんな奴の死ぬ瞬間を見て少しでも楽になれるんだろうか。
そんな事をぐるぐる考えながら、ラストシーンまで観た。

静かで淡々とした映画だったはずなのに、観終わった後、深く考え込んでしまった。
こういうダメージを与えてくる映画は、好き嫌い置いておいて、いい映画だと思う。
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