雷電のタキチのネタバレレビュー・内容・結末

相撲やってて良かったね。
倒木に挟まるおきんを助けられて。
芸が身を助けている。
2人ともはっきり意思表示している。
2人の掛け合いは少し臭いが心地よくもある。
しかし、なぜ世間と自分のどっちかなのか。世間との折り合いといっても折り合いの付け方も色々あろうに、それが美徳みたいになっているのはいつ頃からのことなのか。

助っ人キャラ(芝田新演じる深部五郎松？)がひょっこり現れて名乗るのが何故か面白い。
悪を裁く正義として、悪い殿様をしばくのであるが、結構めちゃくちゃやってて笑ってしまった。
屋敷に侵入して、奥方との情事を邪魔したり、これまた侵入して家紋を盗んだりしてやばい奴だけど、頼もしく、そしてかなり強い。
この人の役はかなり自由なキャラでいろんなところに出没しては主人公の太郎吉を助ける。
仁王像の裏に隠れて、助言をしたりユーモアのある描写もあり好感の持てるキャラクター。

太郎吉も負けておらず、相撲部屋の親方に酒に酔った勢いで愚弄した代官様？をしばき倒していた。
やかんの水を頭から掛けてはっ倒して、廊下から敷地内の池に投げ落としていた。

画も良い。
太郎吉がおきんをおぶって歩くところ、2人で歩くところなどはかなり壮大な自然を背景にしていて、劇場の大画面で観たらかなり迫力があったのでないかと思う。
助っ人キャラの殺陣シーンなんかも良い。
大体襖や扉など壁を挟んだ一歩引いた視点から撮られているので、殺陣がどのように行われているかはわからない。
それで、この壁の向こうで何やらドンちゃんする。助っ人キャラはめちゃくちゃ強いから、ボコられてきた奴が吹っ飛んできてフレームインしてくる。
この辺りも面白かった。

江戸にて再開する、寺？の手のお清めシーンもありがちな雰囲気ながら柄杓を用いて描かれるイチャイチャが面白かった。

良いシーンが多い。
映像で魅せるところが多いのでは。
クライマックスのシーンもそう。