プライドが邪魔をして素直になれず、偏見が相手を正しく理解することを妨げる。
頑固な似た者同士だからこその物語で、嫌いだと言っていた相手を好きになる過程と描写が綺麗で良質。ラブロマンスではあるが、接吻も抱擁も安売りしていないところが美しく感じる。
人知れずヒロインのために行動したのだし、報われて欲しくはあるが、ただ、それが出来るのも余裕がある身分だからだと少し否定的な想いも抱いている。もし、ヒロインが何も知らずに偏見を持ったままなら成り立たない物語だし、実は上手くいってないようで、上手くいってた話なんだなとも思う。
とはいえ、個人的にはとても良いと感じた作品だった。有名な原作の映像化作品なので、機会があれば、原作を読んでみたいと思いました。