一人の子供との出会いをきっかけに、成長していく一人の青年。
都合の良すぎる展開は否めないが、楽しく観られて心あたたまるコメディ映画だった。
アダム・サンドラー演じる主人公のソニーは、彼の友人の子供であるというジュリアンに、ろくでもないことばっかり教えるし、どうしようもないけれど彼への愛情はあることがはっきりわかるのでほっとする。
あまりに自由ではあるけれど、倫理的・社会的にやばいしつけ(?)をしていたのはちょっと引いてしまった。
しかしソニーはある意味素直で、どんどんジュリアンへの父性愛のようなものが芽生えていくし、ソニー自身も変わっていく。そのきっかけがしょうもないもので、ストーリー上強引にも感じるが、ラストへの着地と彼の根本が変わらないという軸があるので、そこまで気にならなかった。
スティーブ・ブシェミのホームレスの役が、怪しすぎるけどカートゥンキャラクターみたいでおかしかった。
キャラクター設定がちゃんとストーリー展開に効いていて、最後のオチまでうまくまとまっているのもよかった。
泣けるのにガッツリコメディらしさを入れてくるオチには笑った。