たった10人の弱小陸上部が箱根駅伝を目指す!
10年くらい前に観てとても良い映画だなあと思った作品。
ほとんど詳しい内容は忘れていたが、先日(17日)に直木賞作家、三浦しおんさんの原作を読み終わった。
読書で映画の記憶以上に感動したこともあり、もう一度映画を観たいと思った。
500ページ近くある原作を2時間ちょっとにまとめると、、、
やはりかなりコンパクトに纏めた感。
どのシーンも原作ほど描き方が詳細じゃない、エピソードも端折って選んで映画にしているから
原作を読んだ直後だと物足りない感は否めない。
設定や描き方でもいくつも違っていた。
ざっと思いつくだけで、、
清瀬灰二(ハイジ)と蔵原走(カケル)が初めて出会うところ、、ぜんぜん違ってた。
葉菜ちゃんは八百屋さんの娘じゃなかったし、
合宿で借りた別荘はおんぼろじゃなく綺麗だったし、
箱根駅伝の日の天候、二日目の復路の気象条件が全然違う。
最期10区のハイジのゴール直前の様子もね、、、映画はちょっと大袈裟だったな。
でも、いろいろ細かい違いはあってもそれはそれ、
原作と違っていても大筋は同じでジーンときて目頭熱くなって涙するところは同じだったな。
たった10人、それも陸上競技の未経験者が大半という、で次の箱根駅伝に出るという現実的ではない設定ながら
10人のキャラが漫画チックで個性豊かで、こういう挑戦、青春もありだなあと思えて来たから。
10人の中でカケル(林遣都)、、俳優さん陸上やってたのかな?と思うほど走りが素晴らしかった。
「走るってどういうことなのか?」
走ることを通して夢を追いかけ自己の限界に挑み、仲間と固い絆で結ばれ、生きる実感を得ながら成長していく青春ドラマ。
こういう青春Xスポーツのドラマは最高に好き!
特に駅伝はね、、個人競技でありながらチーム競技、、観ていてハラハラドキドキで楽しい。
襷を繋ぐシーンは本当にしびれる、、走っているところ以上に好き。
箱根駅伝は毎年楽しみにして観ているし、学生時代は陸上部員で今でも時々走っている身、
トライアスロンを始めてからはランのトレーニングを兼ねて仲間と小さな駅伝大会で走ったことがある。
トライアスロン駅伝(3人で一チーム)大会でも泳いで漕いで走ったことも5回くらいある。
(ちなみにトライアスロン駅伝では襷ではない。
スイムーバイク―ランのランを終え次の人のスイム・スタート直前にアンクルバンドを足首に巻いて繋ぐ。
そして3走がランを終えて戻ってきたら、ラスト50mくらいを一緒に走り3人手を繋ぎ万歳しながらフィニッシュしていた。)
自然と駅伝を走る選手の気持ちがとても良くわかるのだ~!
だからこの映画がより面白く思うのだろう。
ーーーーーー俺は知りたいんだ。 走るってどういうことなのか。
ずっと走ってきたけれど、まだわからない。
だから行こう。
どこまでだって走って行こう。
何か新しいことに挑戦する、生きる勇気と希望をもらえる青春ドラマ、感動作品でした。
もし映画が物足りなければ、原作を読んでみてください。
映画の倍くらい面白いと思われるかもしれません。