このレビューはネタバレを含みます
原作を読んでいないので比較は出来ませんが、物語はとくに良くも悪くもなくといったところで、それなりには楽しめるものとなっている。だが、シンプルに作りすぎたせいか、盛り上がりに欠けて全体的に物足りない印象を強く受けましたね。
派手さはないが程よくポップに描かれた日常パートと、ドキュメンタリー風のリアルタッチに描かれた駅伝パートに緩急の差と言いますか、抑揚があまり感じられず、わりと単調で中弛みがあり、しばし退屈とすらも。
駅伝の過酷さや選手たちの心境をドキュメンタリータッチで描いてはいるが、過剰演出にしかみえないシーンもあり違和感もある。とくに、過酷さを表したようなBGMが作品に馴染んでいないようにも感じましたし、青春モノなのに重たいBGMのせいでサスペンス作品のように暗くて、個人的にはもっと印象の明るい作品を希望したいですね。
あと、もう少し選手らの競い合うシーンがあれば面白いような気も。ベタな展開でシンプルな作品が好きな人には調度良いのかもしれませんが、あまり響いてきませんでした。