コロムビアピクチャーズのイントロムービーに出てくる女神さま。
脱がされたり歌わされたり歴代の映画で結構イジられてるけれど、今回はなんとアニメーションで女ガンマンに扮してハッスルw
本作がコメディタッチの西部劇であることを高らかに宣言する素晴らしいオープニングだ。
そしてトルバドールに扮してギター片手に物語の行方を吟じるナットキングコールが最高。この時すでに末期癌で、収録後に公開を待たずに亡くなったとのこと。そんなことをまったく感じさせないエンターテイメント魂に痺れた。
彼と相棒のコメディアン、スタッビーケイの2人が語り部として歌いながら西部の街を練り歩く。
留置所に入れられているのはジェーンフォンダ演じるキャットバルー。なぜ彼女が逮捕されているのか、ちょっとおてんばな可愛いお嬢さんだった頃に時間が遡って物語が始まる。
牧場の利権を巡って雇われた殺し屋と、キャットバルーが雇うかつての名ガンマンで今は呑んだくれの酔っ払いをリーマーヴィンが2役で演じている。敵味方をひとりで演じるって意外に珍しいパターンかも?主演というには出番も少なく、ジャンルも単なるコメディなのに、存在感がすごくてこの役でオスカーを受賞。
ジェーンフォンダは70年代に入ってからが好きで、なぜかというとこの頃はマダ父親の面影が濃くて、彼女を見ていてもヘンリーの顔がチラついてしまう笑
けれどもまだあどけなさを残して大いにはしゃぎまくる彼女もまた可愛らしくて、エンタメ西部劇としての質は高い。
AFIの歴代西部劇ベスト100で10位に選ばれているのはさすがに意外だけれど、この時代にしては実に洗練されたナイスなコメディだった。