パピヨン

男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎のパピヨンのレビュー・感想・評価

3.9
岡山県高梁市に立ち寄った寅次郎は、博の亡き父親の墓参りをしていました。一般常識に欠ける寅次郎だけど、こんな人としての心根は持ち合わせています。そこで寺の住職(松村達雄)と出会い、その出戻り娘の朋子(竹下景子)へ一目惚れしたことが殆どの要因ですが、意気投合します。二日酔の住職の代理で法事に出向くと、法話と言っても毎度の寅次郎の与太話ですが、これが受けて喜ばれたことで寺に住み着きます。
さくらたち一家は、博の父親の三回忌のため蓮台寺に集まりますが、法事が始まると袈裟衣姿の寅次郎に気付いて大混乱です。寺の後取りを期待されていた長男の一道(中井貴一)が、東京の写真スタジオで働きたいと言い出し、住職は勘当同然に追い出すのです。その一道には、ひろみ(杉田かおる)と言う恋人がいるのですが、振り切って東京へ向かいます。寅次郎は、後継ぎを失った寺の娘の朋子の再婚相手として町中の噂になり····。
博の父親は、本作品公開の前年に亡くなられた、志村喬さんが演じておりましたね。男はつらいよ(シリーズ第1作)での博とさくらの結婚式のシーンを鮮明に覚えています。男はつらいよシリーズの中での供養と感じました。
シリーズ中で好きな作品“BEST10”に入ります。
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