観た。
寅さんの映画は数本しか観たこと無いのに、なんでこんなにしっくりくるんだろう。日本人としてDNAに刻まれてるんじゃないか、っていうくらい穏やかな気分になる。
ヒロインは岡山のお寺の娘、竹下景子。美しいなぁ。笠智衆も振り返るほどの美貌。寅さんが惚れない訳がない。
ひょんな事から坊さんになるか寅さん。確かに法事の後のお話くらいなら、寅さんみたいな人がちょうど良いのかも。
今回は振られ方も、情緒があって良いな。2人で風呂に薪をくべながら、和尚さんに会話をバラされて悲しい結末に。ここ良いシーン。
最後の柴又駅での別れ方も良い。サクラに聞かれる状況のなか謝られて、そこへ電車が到着。余計な話をさせない演出も秀逸。哀愁の極み。
若い中井貴一と杉田かおるのサブストーリーも良いなぁ。渋谷に出てきた杉田かおるのファッションとか笑う。
冒頭の父娘も最後に出てきて、こちらも幸せな結末。あ、洗濯物干し忘れてきた、という台詞もしみじみする。
山田洋次、脚本・監督