Monisan

男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎のMonisanのレビュー・感想・評価

4.0
観た。

寅さんの映画は数本しか観たこと無いのに、なんでこんなにしっくりくるんだろう。日本人としてDNAに刻まれてるんじゃないか、っていうくらい穏やかな気分になる。

ヒロインは岡山のお寺の娘、竹下景子。美しいなぁ。笠智衆も振り返るほどの美貌。寅さんが惚れない訳がない。

ひょんな事から坊さんになるか寅さん。確かに法事の後のお話くらいなら、寅さんみたいな人がちょうど良いのかも。

今回は振られ方も、情緒があって良いな。2人で風呂に薪をくべながら、和尚さんに会話をバラされて悲しい結末に。ここ良いシーン。
最後の柴又駅での別れ方も良い。サクラに聞かれる状況のなか謝られて、そこへ電車が到着。余計な話をさせない演出も秀逸。哀愁の極み。

若い中井貴一と杉田かおるのサブストーリーも良いなぁ。渋谷に出てきた杉田かおるのファッションとか笑う。

冒頭の父娘も最後に出てきて、こちらも幸せな結末。あ、洗濯物干し忘れてきた、という台詞もしみじみする。

山田洋次、脚本・監督
Monisan

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