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男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎のわのレビュー・感想・評価

4.2
「へへへ。というお粗末さ」。寅次郎という人間の定めの哀しさが滲み出ている一言であった。ラストが素晴らしい。あき竹城が画面に出るだけで明るくなる。風にはためく大小の洗濯物が幸せの一つの形を象徴していて、それは決して寅さんには届かないものだと思うと切ないが、それだけが幸せの形ではないことを彼の生き様から感じ取る。今回は見習い僧という本筋と、家族の面々のエピソードもよくできていて、最後は笑顔の博に癒やされる。
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