このレビューはネタバレを含みます
せこいコソ泥のバーニーの目の前で飛行機が墜落し多数の人命を救助をした後に立ち去るが、後にテレビで捜索された際にホームレスのババーが名乗り上げ手柄を横取りし一躍有名になってしまう話。
これめっちゃ面白かった！脚本が凄くいい！こういうストーリーになるとは思ってなかったなー。コソ泥がただ改心しましたじゃなくて、バーニーがわりとブレないダメ人間なのがいいね。最初から最後まで言動と行動が一貫してる。これでバーニーが実はいい奴だったんだーって最後にみんなに祭り上げられるような話だったら嫌だなーって思ってたからこの落とし所は理想的だった。そしてこの話の肝はなんといってもババーのキャラクター。初登場の時からすげえいい奴オーラが出てたから何で嘘ついて手柄横取りしちゃったんだろうって思ってたけど、本当に根は悪い奴じゃなかったんだなぁ。つい魔がさしちゃったんだね…。ここの部分が普段はクズだけどたまたま人助けをしてしまったバーニーと対になってるのがなんとも面白い。そしてそんな二人がビルの上で語り合うクライマックスが最高ですね。二人ともダメなところはあるけど救われた人にとってはどちらも間違いなくヒーローなんだよな。どんな人でもヒーローになる事はできるんだと改めて思わされる作品だった。「世の中ウソだらけだからその中から好きなウソを選んで信じればいい」っていい台詞だな。バーニーの「you're welcome」のシーンもニヤついてしまった。あまり有名作品ではないだろうけどもっと沢山の人に観てもらいたい映画！
