D•ホフマンがダメ男役。
この監督の映画は四本目だが、社会性とエンタメの配合具合が絶妙で、面白くないと言える映画が今のところない。
小品であることは否めないが、この映画もここしかない落とし所で綺麗に落としている。
バーニーとババの関係性やバーニーの心境の変化も無理無く収めている。
虚実入り混じったババの行動は、その聖人君主のような言動を伴い、虚像を演じ続けなければならない。
これは想像を絶する苦行だと思う。
片やバーニーは、息子の学費や自身の借金返済の目処は立っても、この先の事は全て不明瞭なままだ。
まさかあのままライオンに喰われるんじゃないでしょうね?