アキ・カウリスマキ監督、労働者三部作の三作目。
復讐モノです。相変わらず皮肉が効いてる。
低賃金で働く→わずかな貯金でドレスを衝動買い→それが原因で男に遊ばれる→妊娠、中絶→親子絶縁→復讐、、、と、重い内容でありながら流れが綺麗にまとまってた。
かなり台詞が少ない。ボーっと観てしまう。
ラストに流れる曲が、さらにこの作品(というかこの三部作)の重々しさを強く押し付けてきます。"君がくれるものは失望しかないのだ、恋の思い出は今はもう重荷"、、、まさにこれ。ストーリーこそ繋がってないけど、前作までの恋愛要素を踏みにじってくるかのようなエンディングにグサり。
これまでは切ないラストからの希望に満ちたラストと続いてきたけど、、、一筋の光を見せてきたこれまでとは違い今回はしっかりと落としにかかってきました。
この三部作の果てに見えたのは結局絶望とか寂しさだったのかな🤔ヤられました。いろんな意味で...。