たむランボー怒りの脱出

マッチ工場の少女のたむランボー怒りの脱出のレビュー・感想・評価

マッチ工場の少女(1990年製作の映画)
3.5
面白いんだがちょっと救いがなくてどうしようもない気持ちに。後半怒涛のシリアルキラー展開が凄い。シャブロル『ヴィオレット・ノジエール』のような。冒頭のマッチ製造工程を淡々と写した場面のちょっと長いなという若干の不安(全体の尺が70分なのに)は、この映画があまり温かみのあるものではないことを予告していたといえる。そういえば火のついていない状態のマッチから感じるのは間違っても温かみではなく、むしろヒンヤリとした何かなのだ。