あご

マッチ工場の少女のあごのレビュー・感想・評価

マッチ工場の少女(1990年製作の映画)
4.0

CSでアキ作品が観れる歓び。


オープニングのマッチ工場。
その図だけ取っても洒落おつ。

ザラザラした質感に
北欧の湿り気ある温度が
画面を通して感じられ心地が良い。

ガヤガヤうるさい音も会話も無くて
ただ淡々と物語が続くのも また一興。

ひたすら己の中で
静かに耐えてきたものが
プツリと音を立てて切れた時
人が鼠に化けてしまったのね。

喜劇と言えば喜劇、
悲劇と言えば悲劇。

久しぶりに『映画』と言うよりも
『シネマ』を楽しめた♡
あご

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