食堂を経営する家族を巡るコメディ。とにかく楽しい。
初期〜中期の五所作品は、失敗や心のすれ違い、弱さなんかをネガティブに捉えず、笑いに昇華させるのがすごく好み。河村惣吉のお父さんの頼りなくも憎めなさとか、いろいろなさじ加減が良い。
怖そうな桑野通子さんが、途中で立場を変えるのも楽しい。「私は女性の味方です」は、なんとなく監督が重なった。
映像は引いて撮った全景にアップを挟むパターンが多く、監督の初期作品に比べるとシンプルな方だと思う(戦争末期の製作なので制約があった?)。
それにしても、あの人たち、結局誰も宮内さんに気持ちを確認してないけど、大丈夫かな…
「没後40年 映画監督・五所平之助」