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グリフターズ/詐欺師たちののんchanのレビュー・感想・評価

グリフターズ/詐欺師たち(1990年製作の映画)
3.7
スティーブン・フリアーズ監督の作品は好きなのが多い💕
『マイ・ビューティフル・ランドレット』
『危険な関係』
『あなたを抱きしめる日まで』
『ヴィクトリア女王 最期の秘密』
そしてベストムービーに入っている
『ヘンダーソン夫人の贈り物』


フリアーズ監督は本作で第63回のアカデミー監督賞に初めてノミネート。
アンジェリカ・ヒューストンは主演女優賞、アネット・ベニングは助演女優賞にそれぞれノミネートされた。

原作が暗黒小説家のジム・トンプソンの同名小説。
ちなみに製作はマーティン・スコセッシ


3人のグリフターズ(詐欺師たち)は複雑に絡む愛憎関係であり、その中で生き残るためにそれぞれが次第に追い詰められていくクライムサスペンス。

38歳のヒューストンと31歳のベニングの美貌対決のようだった✨
2人共にパーフェクトなスタイル。貫禄あるヒューストンは誰をも近づけない美しさがあります。
アネットは超細くて手脚が長くてカッコイイ〜🤩胸を曝け出しての捨て身の演技も素晴らしい👏

2人の素敵な女性に挟まれ、23歳のキューザックはお子ちゃまにしか見えませんでした😁
一応、ヒューストンが14歳で産んで育てていない母親役。キューザックの彼女にベニングという関係性です。

クライムなので血を見るシーンもあります。生々しい人間関係、それぞれが腹の底を探り合う駆け引きは、運命を弄ばれるギリシャ悲劇のようでもあります。

人を信じることを否定してしまうグリフターズ、泥沼から抜け出せない悲壮感と虚無感が切なかった。
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