ひらめ

RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語のひらめのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

我が家は父の余命が3ヶ月と聞いた時に、それを父に告げなかった。延命治療して一年と言われたけど、5年や10年生きる人もいるから。そして父は延命治療を選択しないだろうと思ったから。
末っ子の娘だった私は、途中そのことをしらないような父の発言を聞いては辛い気持ちだったけど、父が宣告通り延命治療の末、本当に一年で亡くなってからしばらく後、そのことについて罪悪感を持っていた私に、母がこう言った。
「本当にきになるなら、お父さんはいくらでも先生に聞く機会はあったよ。でも怖かったから、聞けなかったんだと思う」
この映画でお母さんは、察していたのかもしれないし、先生にきちんと聞いていたのかもしれない。母親、奥様、娘をみて、女って強いな、と思った。
本当にしたい仕事ってなにかな、と、考えた。
お金がある程度あるから、そんなことできるのかな、という意地悪な感覚が少しだけ出た。
でもそういえばわたしは、父の死期を知ったから、彼氏を作ろう、未来の旦那さんの顔を見せておこうと、なんだか本気になったのだ。
30代後半で10日で3人と面談(笑)して、そのうちの一人と付き合うことにして入院中の父に一度会わせた。父の死後しばらくして、結婚した。
本気になると、パワーがでます。親に自分の姿をみせなくてはいけない、と思うと本気になるのです。だから、彼が運転手になると決めたこと、わかります。彼の夢を叶えたのは、同期の友達とお母さんなんだよね。とてもわかる。
ひらめ

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