QTaka

甘い生活のQTakaのレビュー・感想・評価

甘い生活(1959年製作の映画)
2.5
『フェリーニに恋して (2016) IN SEARCH OF FELLINI 』を見て、その復習としていくつかのF.フェリーニ作品を見る事にした。
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『フェリーニに恋して』の中では、まるで夢の中に飲み込まれてしまったように、現実離れした展開がいくつかある。
どのへんが「甘い生活」へのオマージュなのかは定かでは無いけどね。
たとえば、ヴェネチアで迷路のような街の中に迷い込むのは、「甘い生活」の中で、ローマの深夜の町中でミルクを探して小猫とともにさ迷うシーンに似ている。
トレビの泉に入って行っちゃうシーンは、ちょっとびっくりで、ちょっと良いシーンでした。
それにしても、意味のわからない映画でした。
男は適当だし、女もいい加減だし。
唯一まともな雰囲気の女性は、面倒くさい人だし。
主人公は、どうなんだろう?
人物のバリエーションがあまりにも広すぎて、その時々の場面設定が不明すぎる。
リズムも展開も、ちょっとスローすぎるのか、長すぎるのか。
どうもついて行けない感じですね。
それでも、最後のどんちゃん騒ぎのパーティーの終わりの夜明けは、登場人物達と同様に、「終わったね」という感じだった。
つまり、そういう事だったんだね。
喧騒の中で過ごす日々は、必ず終わりが来るってことね。
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