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クリスチナ女王のkayupanのネタバレレビュー・内容・結末

クリスチナ女王(1933年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

30年戦争中に即位したスウェーデン女王が、国務と実存の間で揺れる。女王は哲学、芸術、科学を好むインテリで(作中にデカルトやベラスケスの話題も出てくる)、経済的な国益より平和を望む。外的に定められた女王としての使命よりも、内的自律のための自由を求め退位する。しかしそれも予定調和で収まらないところが史実的だ。17世紀に王が自由主義を貫いたことも驚くが、1933年の第二次世界大戦に向かう最中にこの作品が公開されたことも驚嘆すべきことだ。
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