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クリスチナ女王のrottenのネタバレレビュー・内容・結末

クリスチナ女王(1933年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

ストーリーはありがちなメロドラマだがグレタ•ガルボとジョン•ギルバートのテンポの良いやり取りがとても良い。
プライベートの2人の関係性を思い浮かべながら見てしまったし、ジョン•ギルバートの最期が分かるだけに感慨深かった。

宿でガルボが女と分かった時、そして再開した時にガルボが女王だと分かった時のギルバートの表情はとても良かった!現代のラブコメ系でも全然通用するのでは?
やはり、サイレントからのファンは彼に勝手な期待を抱いてしまっただろうし(それも最もだ)、受け入れられるかどうかは運でもある気がする。それでも約100年後に鑑賞した素人の自分個人としてはギルバートはさすがだと思った。

個人的に感慨深いシーンとしてはやはり女王の葛藤だった。自分と重なる部分もあり、「象徴ではなく人間でいたい」というセリフはズシリと響いた。
あと、王冠を自ら取るシーンも後ろの椅子とガルボが重なり王冠を被っているように見えるカメラワークがとても良かった。

それにしてもガルボは強い女性を演じるのが合うと思った。
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