るい

中山七里のるいのレビュー・感想・評価

中山七里(1962年製作の映画)
3.6

ヤクザで寡婦な雷蔵さん⚡️


一目惚れしたおしまと結婚したが、その女を守りきれず死なせてしまった政吉。その後、旅先でおしまと瓜二つのおなかと出会う。彼女の許嫁は博打で借金をしており、見過ごすわけにはいかないとお金を渡す。

目の前の女に好きだった女を重ねてしまって何とかして助けたい、というわりかしスタンダードなお話な気がします。特にひねりもなんもないんだけど、妻をある意味で殺されてしまったヤクザな雷蔵さんが見れて良いです。

私は雷蔵さんのしぐさ一つ一つが好きなんですけど、今回は博打で勝って店から出てくる時の歩き方がすっごく好き。懐から一両小判を出して満足げにちょっと肩をゆらしながら歩く。何気ないシーンだけど感情がよく伝わりました。

あと、挿入歌が雷蔵さんの心情をうたってて面白いなと思った。歌は、花の兄弟でも共演してた橋幸夫さんだそうで。あいかわらず歌が上手い。

それから家の倒壊シーンがあるのですが、あれ本当に倒してるんよね。ほんもののセットを壊してるので迫力あった。
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