ハンセン氏病が専門だった医学生チェ・ゲバラと友人の青春ロードムービー。
南米大陸縦断の目的地はハンセン氏病隔離療養所。50年代の医学生なので患者への対応が科学的根拠に基づき冷静であるのは印象的。とはいえ療養所のシステムなどには偏見の名残が見え、さらに患者自身も偏見を内面化している様子が伺える。
それを打破しようとする試みの中で、その先に目指すものを見つけようとするゲバラ。
インタビューで聞いたが本当にゲバラはダンスが下手なんだな…見事再現されてました。笑(あと喘息も)
道中彼らはインチキセルフプロデュースしたりケンカしたり馬鹿正直だったりお調子者だったり、なんだか憎めないが、ラストで一気にイケメンに。
これを見るとキューバ革命において戦線がのびるごとに学校や療養所、ラジオ局を作ることに重きを置いた彼の想いを知る助けになりました。かなり現実主義的な社会主義と思っていたが、若いゲバラのいう共産主義的理想はかなりナンセンスで失笑。でもなぁ、このあと粛清もしてるんだよなぁ。
