俺はどうする?
俺はゆくのか?それとも留まるのか?
俺はどうする?
河を渡るのか?それとも渡らないのか?
自問する為にだろうか…盤を購入してから回数は忘れた位に観た。映像に満ちる風景がチャランゴの音色に導かれ、ヤケに沁みる。
あの頃、幼い娘にも観せたら不思議と飽きずに最後まで観ていたっけ。
おかげで娘は海外の田舎に一人旅する人間に成ってしまった。
あれからワタシもまた留まらずゆき、さすらったもんだ。
不味い河も渡りそうになり、海もを渡って島で働いたり、戦場の様な巨大建設現場で働いたり、かなり彷徨ったもんだ。
群れず歩いて、歩いて…
果て、現在ここに来て早14年だ。
ここに居て、相変わらず河を泳いでいる。
泳ぎながら、"見えると信じている"んだろうな…
見えない対岸を未だ未だ探しているみたいだ。
でも、モーターサイクルの前面に貼り付けられた小さな旗の様に、胸中では轟々とした風を感じている。
*
本作は自分にとっては、実際のストーリーや登場人物ではなくて、イメージや象徴として非常にエポックな或る意味で青春映画だ。
追伸
ちなみにグスターボ奏でる(たしかチャランゴの)サントラも素晴らしい♪
ジャケット写真も懐かしいECMみたいな風合いが素敵だ。
今も手元にある。