トレマーズ×ターミネーター×エイリアン÷3=スクリーマーズ
"惑星で発見された鉱石を巡る戦争が続く2068年、連合軍が開発した兵器「スクリーマー」が暴走を開始する"というストーリー
原作はフィリップ・K・ディックの『変種第二号』
まだバブルの名残がある時代だからか、製作国の1つに日本が参加しているのも感慨深い(プロデューサーに滝山正夫)
『ロボコップ』で一躍有名となったピーター・ウェラーが主演
全盛期なので本作でも相変わらず渋くて男らしい役柄を演じている
監督はカナダ出身の新鋭クリスチャン・デュゲイ、近年は伝記映画や童話の実写化を手掛けているようだけど、確かに随所に詩的なカットが頻繁に登場する
肝心の"スクリーマー"の方はストップモーションらしい動きが逆にリアルに感じられるし細かなところまで造形がこだわっていてメカメカしいマシン好きの自分としてはお気に入り
また"人間に寄生する"のも利点、特に俯いた子供の顔が変形するシーンはかなりキテる
オチもありきたりと言えばありきたりだけど、そういう面も含めて全体的に90年代らしいSF映画に仕上がっているので楽しめた