映画評論家の町山智浩さんによると、アイドル映画の目的は「アイドルを輝かせること」(注1)。だとしたらこれはもう、高倉健のための究極のアイドル映画です。
それを言えば終わりなのですが、全てが高倉健を輝…
高倉健✕降旗康男監督の作品は「鉄道員」が一番好きでしたが、越したかもしれません‥。
「幸福の黄色いハンカチ」の高倉健と重なります。結局は暴力しかなくて上手く生きていけない人間の末路。しかしこの時代…
高倉健じゃないと成り立たない渋さと切なさと物哀しさと。
そして脇を固める名優達の演技とクロード・チアリの音楽によって醸し出されたフィルムノワールっぽい雰囲気がグッとくる。
全ての登場人物に説得力ある…
No.4016
『トーストにジャム塗ってるだけで人の心を震わせられる役者が、他にいるだろうか・・・』
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最高。これぞ邦画。
高倉健をはじめとする、…
このレビューはネタバレを含みます
興行成績は良くなかったそうだが、哀愁ただよう傑作。
やくざとあしながおじさんを掛け合わせた倉本聰の脚本は最高やし、クロード・チアリの音楽も素晴らしい。
渡世の仁義に、他ならぬ高倉健が引導を渡した作…
高倉健、最後のヤクザ映画がクランクインした場所は、鳥取砂丘の海辺でした。
絵、手にかけた男の忘れ形見ー
手弱女な世界に魅かれる度に、男たちは元の世界に引き戻されます。
ヨーロッパ人に受けるやくざ映…
このレビューはネタバレを含みます
どこかフランス映画の雰囲気を纏った砂浜がいたく印象に残る。ただし、池部良の遺体の傍で廻り続ける赤白の風車を契機とした冒頭のオブセッションが、その要因だと考えるのはあまりに弱い気もする。風車という玩具…
>>続きを読むくにえさんの口が尖らない
高倉健さんの住んでいる部屋が、簡素で素敵だった
必要最低限に部屋に生きて背負うもののコントラストが、よりあの部屋の静かさを増すように感じた
古い待合室のようにタバコの…