ドナウ

忠臣蔵外伝 四谷怪談のドナウのネタバレレビュー・内容・結末

忠臣蔵外伝 四谷怪談(1994年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

狐の嫁入りのようなお梅一団の狐面と白塗り、最高じゃないですか。現実と非現実の狭間、鮮やかで艶っぽい色彩がとても綺麗。人か妖か…言葉を話さず踊り狂う荻野目慶子、笑ふ男のように不気味な石橋蓮司、渡辺えり子の存在感…怖っ。忠義と遊興の対比…男の世界、復讐、滅びの美学は西部劇のようで、魔界転生や仁義なき戦いでもこのテーマを描いていた。ラストのトンデモ展開はこれはこれでありだけど魔界転生見た後だと物足りなく感じた。初めての人殺しを筆下ろしと掛けているような演出は印象に残った。

町人などというものは無責任な野次馬に過ぎない。己の手を汚さずにも流さず、人の喧嘩を煽り立てる。これは面白い見ものだからな。
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