「松嶋×町山 未公開映画を観るTV（TOKYO MX 2009-2011）」で紹介されたなかからDVD化なった指折りのドキュメンタリー。
被害者であり加害者にもなる、あのアフリカの少年兵やってて、その後、そんなひとたちが政府を乗っ取ってしまった結果、正式な軍隊になったことにまず驚く。
正式な軍隊になったんだから、普通にやめればいいというわけではないようで、もう戦場に出たくないためにはじめたボクシング→アメリカで逃亡。で、ドリーム＝成功をつかむという流れ。
脱走兵としての罪は問われないとなった凱旋帰国で、過去の出来事を忘れないよう、かつての虐殺を村のみんなで再現しているくだりも強烈だった。PTSDの民間療法×集団療法ということなんだろうけど、それはなんかやりかた間違ってない？ 発展途上国の雑なメンタルケアにはちょいちょい驚かされる。
良質なドキュメンタリーで実際に面白いので納得の高評価。
ただ、実直すぎるところがおもしろくなかったのか、どういうわけかいまいち乗り切れなかった。
