るい

ゴジラVSデストロイアのるいのレビュー・感想・評価

ゴジラVSデストロイア(1995年製作の映画)
3.7
追悼 薩摩剣八郎氏

ということで、こちらも観てないん会で、やると聞いて再レビュー
今作いわゆる30作あるゴジラシリーズの中でも平成VSシリーズと位置付けられているものの最終作であり
初代ゴジラの裏表紙ととも言うべきオマージュ的作品
さらにはキャッチコピーに「ゴジラ死す」とあるように
シリーズにおいて2度目のゴジラの
明確な死が描かれた作品でもある
話は
前作「vsスペースゴジラ」においてゴジラと
同族のリトルゴジラが生息していた
南太平洋「バース島」が突如として
地下の高純度天然ウランによる熱水噴射による自然核爆発によって島が消滅し
ゴジラとリトルが消息を絶っていた
その1ヶ月後
香港に全身が赤く発光したゴジラが出現する
見てからにわかるそのゴジラの身体の変化は
先のバース島の自然核爆発による影響で
ゴジラの体内炉心の核エネルギーが限界を超えて暴走していたことによるもの
そしてそれが意味するのは
ゴジラがいつ核爆発を起こしてもおかしくない状態にあるということだった
そんな一方で
青梅トンネルの工事現場で工事用パイプが溶ける奇妙な事故や品川水族館で魚が白骨化するといった奇妙な事件が立て続けに起きていた
その付近は
かつて芹沢博士が命をかけてオキシジェンデストロイヤーでゴジラを葬った場所でもあった‥‥
とにかくゴジラファンから見たらかなり話が良くできていて、
自分はかなり好きなんです
このゴジラの急事態に
国連がGサミットを招集
自衛隊と総力で、ゴジラの核爆発阻止と収束に向けての、あれこれが展開する会話劇と作戦、戦闘を上手く見せてるんですよね🤔
さらに最終的にその切り札となる敵怪獣が
「デストロイア」というのがまたそそる
この怪獣
先の芹沢博士がゴジラを葬った
無酸素状態の海で蘇った、先カンブリア時代の微小生物が、40年かけて異常進化を遂げた
いわばオキシジェンデストロイヤーの化身とも言うべき怪獣で
様々な形態に変わる進化生物っていうのが、本当魅力的なんですよね
さらにメカニック
まさかのスーパーXをここに来て出してくるとは思わなかった
今までの過去の2機とは大きく違い
有翼機、かつメイン武装が冷凍兵器という
今作のゴジラに特化した機体
その指揮を取るのが「VSビオランテ」の
黒木特佐っていうのがまたそそる
この作品実はちょいちょいVSシリーズ観てないとわからない部分があるのが
初見さんからしたら難点かな
黒木特佐の存在もそうだし
麻生司令官や三枝美希といったシリーズを通して出ていたキャラクターなんかが
過去作観てないとわからないと思うんですよね
あとゴジラジュニアか🤔
それでもゴジラだから楽しめるとは思うんですけどね
あと何と言ってもゴジラの最期のシーンがとにかくもの凄くて大好きなんです
とにかく、光のパカパカとドライアイスと金粉が舞い
ゴジラなのかなんなのか見えづらくなり
目の健康にも悪い
あのカオス描写が最高なんで、必見ですよ!
🤣🤣🤣🤣
自分が知ってる中での今作の撮影裏話っていうとやはりゴジラのスーツ
今回発光ギミックと蒸気の噴出という大掛かりな仕掛けが施されているため
全身に電球がなんと860個!
総重量が100キロ超えになったという
そのせいでスーツ内部は高温になるうえに
酸欠状態
スーツアクターの薩摩剣八郎氏はそれにより
4回ほどマジで倒れたという(確か昔、急死に一生的な番組でこのエピソードが取り上げられてた気がする)
まさに命懸けの撮影現場だったんですよね
💦💦💦
そんな薩摩剣八郎氏が先日亡くなられたというニュースがあったので
本当改めてこの作品を観れて良かったなって思う
裏で頑張ってくれる人がいたからこそ生まれる傑作なんですよゴジラシリーズって
今絶賛、ゴジラマラソンをやってる途中ですが
感謝しながら楽しまないとなって改めて思いました
るい

るい