「ゴジラ死す」という衝撃的なキャッチコピーで話題になった一作。
バーニングゴジラという、全身に電飾を施した赤色のゴジラが鮮烈なイメージで、前回のスペースゴジラと同じくビジュアル面でのインパクトを狙っている。
注目すべきは「デストロイア」という、過去にゴジラを唯一殺した「オキシジェン・デストライヤー」の化身ともいうべき敵。
その悪魔的見た目から言っても、終末思想の出ていた1995年という時代から言っても、「恐怖の大魔王アンゴルモア」がイメージされていたんじゃないか。
デザインや設定の恐ろしさに反して、人類の手によって生み出され、人類の手によって終わらせられるという、怪獣としては何とも悲しい結末をたどる。
「ゴジラの死」という一大イベントの当て馬になった感がある。
