ダンディー

トガニ 幼き瞳の告発のダンディーのレビュー・感想・評価

トガニ 幼き瞳の告発(2011年製作の映画)
4.0
2023年、8本目(ドラマ除く)。

これは…
ハン・ゴンジュを見た時と同じように、
怒りとやるせなさが込み上げた。
いや、大人ってみんなこんな汚いっけ?
なんで揃いも揃って皆腐ってるわけ?
法律って一体何のためにあるん?
もしあのクソオヤジたちが
社会貢献を沢山していたとして、
それがあのクソオヤジたちの刑を
軽くする理由になるのはおかしいやろ。
あんなやつら、一生刑務所でいいやろ。
執行猶予ってなんやねん。

ミンスのおばあちゃん、
あのおばあちゃんを責めることはできひん。
極貧やのに寝たきりの息子に
障害のある孫たち。
私が同じ境遇だったら金を受け取るか、
正直、その時にならんと分からん気がする。
実際、自宅介護をしてるから、
おばあちゃんの気持ちが
ちょっと分かってしまうから。

とはいえ、ミンスが救われなかったのは、
周りの汚い大人たちのせいやから。
いつも最後に勝つのは、
金を持ってる権力者たちやから。

見ているのが本当に辛かった。
社会的弱者、
それも一番の弱者、
全く抵抗することのできない弱者に対する
卑劣極まりない犯行の数々。

よく、加害者と被害者、そして傍観者。
こういう3つに分類されるけど、
傍観者は加害者と同じやで。

あんな汚い大人たち、
みんな天罰がくだるはずや。

見るのは辛いけど、
必ず見るべき映画やと思う。
ダンディー

ダンディー