0

トガニ 幼き瞳の告発の0のレビュー・感想・評価

トガニ 幼き瞳の告発(2011年製作の映画)
3.0
もう何年も前から見ようと思って、中々見ることができなかった作品。
あまりのおぞましさに吐き気がした。
この作品をきっかけとして、再審されたり法律ができたようだから、実際に被害に遭った子供には、ぜひ公正な権利を勝ち取ってほしい。

この映画もそうだけど、映画や小説によって世論が動かされて、社会を良くしようと行動する韓国の国民性に感銘を受けた。

演じた今作の子供たちがすごかった。加害者への恐怖、悲しみ、怒り。守ってくれる大人への喜び、安らぎ。手話での演技。

しかし、あの演技指導は、きちんとなされていたのだろうか。後々トラウマにならないような配慮はされていたのだろうか。それが心配になる程、真に迫っていた。加害する大人と、被害に遭う子供を別撮りしているとは思えない映像だった。素人目には分からないだけなのだと祈りたい…

子供達が具体的にどんな酷い目にあったかを知ることは重要なのだとは分かるのだけど、性的暴行シーンばかり丁寧に描いていて、そればかりに重きを置いていて、裁判とレイプシーン以外は、とても雑な作りだった。

それに引き換え、子供たちの味方になる大人たちの演技が薄かった。主役はボーッと棒立ちしていることが多かった(「新感染」も「82年〜」も「ソボク」もこんな感じだったから、別の作品では違うということを期待したい…)
人権センターの女性は、打ちのめされた表情と喚き散らしている場面と2パターンしかなかった。
0

0