KanaeKohno

トガニ 幼き瞳の告発のKanaeKohnoのネタバレレビュー・内容・結末

トガニ 幼き瞳の告発(2011年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

事実に基づいた話は必ずしもハッピーエンドではない。とてもやるせない気持ちにされたけど、この事件を小説にした原作者のコン・ジヨンや映画化し世間に広めたコン・ユの功績は大きいと思うな。
社会問題となり児童虐待に関するトガニ法という法律まで制定されたそうだ。
映画というものはエンターテイメントとしての位置づけだけでなくこうした社会問題の告白としても機能するんですね。

ヘレンケラーの言葉をかりて、本当に美しくて大切なものは目でみたり耳で聞いたりはできない。心で感じるものなんだ。と言った台詞が印象的でした。どんなにちっぽけな存在でも、大切なものを感じることの出来る人でありたい。

『私たちが戦わなければならないのは、世の中を変えるためではなく、世の中が自分を変えられないようにするためだ』原作本を翻訳した、拉致被害者の蓮池薫さんの言葉です。深い。
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