このレビューはネタバレを含みます
遠藤周作。言わずと知れたクリスチャン。
まさしくキリスト教の真髄。
どーも。クリスチャンです。
要点1はつ。
『神は、神父である私の熱烈な祈りに答え応じられなかった』と断言し、
『もしキリストがここにおられたら、どう行動されただろうか』と考えるよう促すことで、ロドリゴを転向させることに成功したかのように見せかけて、実際には〈神父たちの信仰の勝利〉という結果に至ったって話。
"踏み絵"なんて人間が作り上げた単なる偶像ですからね。
神はあんな彫り物なんかじゃないしね。
神ご自身も「偶像を作って拝むな」って聖書を通して言ってるしね。
だから躊躇なくバンバン踏めば良いの。
神父たちは、決して信仰を捨てた訳じゃないんだよね。
信仰者たち
迫害
殉教者たち
↑
彼らの信じていた神は、ロドリゴたちが崇拝し、宣教した神ではなかった。
荒野(このシーンは秀逸じゃったな)
裏切り者
喉が渇く
銀300枚(イエスは銀30枚だった)
捕縛
↑
イエスが地上で受けられた患難を投影している。
転向
↑
この点がイエスとは違うところ。
違って当然。
イエスは、神のご意志における"キリスト"としての役割を担っておられたからね。磔刑に処された(これも神のご意志)
人類はその恩恵にあずかるだけの存在だから。
[聖書]に精通し、人類に対する神のご意志を知り、イエス・キリストの果たされた役割を理解していないと分からん話じゃろうな。
ロドリゴは転んでませんよ。確かに女と寝ることで罪を犯したかのように思いますよね。でもね、違うんですよ。このあたりは『聖書』に精通していないと理解できないだろうな。
雄鶏が鳴いて~ラストカットはカトリックらしくてナイス👍
あのシーンで人間の持つ不完全さの全てが表現されている。
だからこそ「人類には"キリスト"イエスが必要であること」が理解でき「神に信仰を持つとはどういうことか」が分かる。
奥深すぎて頭が下がる(^.^)(-.-)(__)ペコリ